Android 1.6 プラットフォームのハイライト

Android 1.6 プラットフォームでは、ユーザーとデベロッパー向けの新機能が導入されています。このページでは、新機能とテクノロジーの概要について説明します。

新しいユーザー機能


クイック検索ボックス

新しいカメラ/ビデオカメラの UI

バッテリー使用量インジケーター

Android のクイック検索ボックス

Android 1.6 では、検索フレームワークが再設計され、ユーザーがホーム画面から直接、複数のソース(ブラウザのブックマークや履歴、連絡先、ウェブなど)をすばやく、効果的に、一貫した方法で検索できるようになりました。

システムは、クリックされた内容に基づいて、より関連性の高い検索結果を常に学習しています。そのため、ユーザーが関連するクエリの最初の数文字を入力すると、以前に選択されたよく使用される連絡先やアプリが上部に表示されます。

また、検索フレームワークを使用すると、デベロッパーはアプリ内の関連コンテンツをクイック検索ボックスに簡単に表示できます。

カメラ、ビデオカメラ、ギャラリー

更新されたユーザー インターフェースでは、カメラ、ビデオカメラ、ギャラリーが統合されています。静止画と動画の撮影モードをすばやく切り替えることができます。また、ギャラリーでは複数の写真を選択して削除できます。

Android 1.6 では、カメラの操作が大幅に高速化されています。カメラの起動が前回のリリースと比較して 39% 高速化され、1 回の撮影から次の撮影までの時間が 28% 短縮されました。

VPN、802.1x

[設定] の新しい [Virtual Private Network(VPN)] コントロール パネルでは、次のタイプの VPN を構成して接続できます。

  • L2TP/IPSec 事前共有鍵ベースの VPN
  • L2TP/IPSec 証明書ベースの VPN
  • L2TP のみの VPN
  • PPTP のみの VPN

バッテリー使用量インジケーター

新しいバッテリー使用量画面では、バッテリー電力を消費しているアプリとサービスを確認できます。特定のサービスやアプリの消費電力が過剰であると判断した場合、ユーザーは設定の調整、アプリの停止、アプリのアンインストールなど、バッテリーを節約するための措置を講じることができます。

ユーザー補助

ユーザーは、新しいユーザー補助フレームワーク上に構築された新しいユーザー補助サービスをダウンロードし、[設定] で有効にできるようになります。

Google Play の最新情報


新しい Google Play UI

Google Play 搭載デバイスの場合、最新バージョンでは全体的なユーザー エクスペリエンスが向上し、デベロッパーの優れたアプリやゲームをユーザーが簡単に見つけられるようになります。

  • ホーム画面で、[アプリ]、[ゲーム]、[ダウンロード] のいずれかを選択できます。
  • カテゴリ内では、[有料トップ]、[無料トップ]、[新着] のタイトルを探すことができます。
  • タイトルごとに、他のユーザーからのレビューに加えて、デベロッパーが送信したスクリーンショットを確認できるようになりました。

新しいプラットフォーム テクノロジー

拡張検索フレームワーク

Android 検索フレームワークが再設計され、拡張されました。これにより、サードパーティ アプリは、グローバル検索ツールであるクイック検索ボックスにアプリのコンテンツを表示できるようになりました。そのためには、アプリを「検索可能」にし、ユーザーのクエリに応じて候補を表示する必要があります。アプリの検索候補を有効にするには、検索設定の [検索対象] で、候補を受け取るアプリをそれぞれ選択します。

テキスト読み上げエンジン

Android 1.6 には、Pico という多言語音声合成エンジンが搭載されています。これにより、任意の Android アプリで、言語に応じたアクセントでテキスト文字列を「読み上げ」ることができます。このエンジンは、英語(アメリカ英語と英国英語)、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語に対応しています。T-Mobile G1 または Dream デバイスを使用している場合は、Google Play から SpeechSynthesis Data Installer をダウンロードする必要があります。このアプリには、テキスト読み上げエンジンに必要な「音声」が含まれています。

ジェスチャー

新しいジェスチャー フレームワークは、ジェスチャーの作成、保存、読み込み、認識、特定のアクションとの関連付けを行うためのフレームワークをアプリ デベロッパーに提供します。

デベロッパーは、Android 1.6 SDK に含まれている新しい GestureBuilder ツールを使用して、アプリに含めるジェスチャーのライブラリを生成できます。

ユーザー補助

Android 1.6 では、新しいユーザー補助フレームワークが提供されています。このフレームワークを使用すると、デベロッパーはユーザー入力に応答するユーザー補助プラグインを作成できます。たとえば、新しいウィンドウが表示されたときに音を鳴らす、リストの上部に移動したときにバイブレーションを発生させる、音声フィードバックを提供するなどです。

画面の密度と解像度のサポートを拡大

Android 1.6 では、さまざまなディスプレイの解像度と密度でアプリを適切にレンダリングできるように、画面のサポートが追加されています。デベロッパーは、アプリでサポートされている画面の種類を指定することもできます。

CDMA のテレフォニー サポート

Android 1.6 では、テレフォニー スタックで CDMA がサポートされています。

OpenCore の新しいバージョン

Android 1.6 には、更新された OpenCore 2 メディア エンジンが含まれています。このエンジンには次の機能があります。

  • OpenMAX エンコーダのサポート
  • AuthorEngine での追加のオーディオ コーデックのサポート
  • バッファリング モデルの改善により、デコーダで割り振られた共有バッファがサポートされる

2.6.29 Linux カーネル

Android 1.6 では、Linux カーネルが 2.6.27 から 2.6.29 にアップグレードされています。

新しいフレームワーク API

新しい API の概要については、バージョン ノートをご覧ください。すべての API の変更点の詳細なレポートについては、API の相違点レポートをご覧ください。