Android 1.5 プラットフォームのハイライト

2009 年 4 月

Android 1.5 プラットフォームには、ユーザーとデベロッパー向けの多くの新機能が導入されています。以下のリストに、変更の概要を示します。

ユーザー インターフェースの改良

  • システム全体:
    • すべてのコア UI 要素の改良
    • アニメーション付きのウィンドウ遷移(デフォルトでオフ)
    • 加速度計ベースのアプリケーションの回転
  • 以下の UI の改善:
    • 通話中の操作
    • 連絡先、通話履歴、お気に入り
    • SMS と MMS
    • ブラウザ
    • Gmail
    • カレンダー
    • メール
    • カメラ&ギャラリー
    • アプリケーションの管理

パフォーマンスの改善

  • カメラの起動と撮影が高速化されました。
  • GPS 位置情報の取得が大幅に高速化(SUPL AGPS による)
  • ブラウザ ページのスクロールがスムーズになりました。
  • Gmail のスレッド リストのスクロールが高速化されました。

新機能

  • 画面上のソフト キーボード
    • 横向きと縦向きの両方で機能
    • サードパーティ製キーボードのユーザー インストールをサポート
    • 単語をカスタマイズできるユーザー辞書
  • ホーム画面
    • ウィジェット
      • バンドルのホーム画面 ウィジェットには、アナログ時計、カレンダー、音楽プレーヤー、フォトフレーム、検索などがあります。
    • ライブ フォルダ
  • カメラとギャラリー
    • 録画
    • 動画再生(MPEG-4 形式、3GP 形式)
  • Bluetooth
    • ステレオ Bluetooth のサポート(A2DP、AVCRP のプロファイル)
    • 自動ペアリング
    • ハンズフリーの使用の改善
  • ブラウザ
    • 最新の WebKit ブラウザと Squirrelfish JavaScript エンジンに対応しました
    • ブラウザでコピーして貼り付ける
    • ページ内の検索
    • ユーザーが選択できるテキスト エンコード
    • UI の変更点は次のとおりです。
      • 統合された「移動」と「検索」ボックス
      • タブ付きのブックマーク/履歴/よくアクセスしたページの画面
  • 連絡先
    • お気に入りにユーザーの画像を表示
    • 通話履歴のイベントの個々の日付/タイムスタンプ
    • 通話履歴のイベントから 1 回のタップで連絡先カードにアクセス
  • システム
    • 新しい Linux カーネル(バージョン 2.6.27)
    • SD カードのファイルシステムの自動チェックと修復
    • SIM Application Toolkit 1.0
  • Google アプリケーション(Android SDK に含まれている Android 1.5 システム イメージでは利用できません)
    • 連絡先、SMS、MMS、Gmail、メール アプリで Google トーク フレンドのステータスを表示する
    • Gmail のメールのアーカイブ、削除、ラベル付けなどの一括操作
    • YouTube に動画をアップロード
    • Picasa に写真をアップロード

新しい API とマニフェスト要素

  • UI フレームワーク
    • バックグラウンド スレッドと UI スレッドの操作を容易にするフレームワーク
    • 新しい SlidingDrawer ウィジェット
    • 新しい HorizontalScrollview ウィジェット
  • AppWidget フレームワーク
  • メディア フレームワーク
    • 未加工オーディオの録音と再生の API
    • インタラクティブ MIDI 再生エンジン
    • Video Recording APIs(デベロッパー向け、3GP 形式)。
    • 動画と写真の共有インテント
    • メディア検索の意図
  • 入力方法フレームワーク
    • Input Method Service フレームワーク
    • テキスト予測エンジン
    • ダウンロード可能な IME をユーザーに提供できる
  • アプリケーション定義のハードウェア要件

    アプリは、マニフェスト ファイルで新しい要素 <uses-configuration> を使用して、適切に機能するために必要なハードウェア機能を Android システムに示すことができます。たとえば、物理キーボードや特定のナビゲーション デバイス(トラックボールなど)が必要なことをアプリで指定する場合があります。アプリをインストールする前に、Android システムは <uses-configuration> 要素に定義された属性を確認し、必要なハードウェアが存在する場合にのみインストールを続行します。

  • 音声認識フレームワーク
    • Intent を介した音声認識ライブラリの使用をサポート。RecognizerIntent をご覧ください。
  • Miscellaneous API の追加
    • LocationManager - アプリは Intent を介して位置情報の変更の更新を取得できます。
    • WebView - タッチ開始/終了/移動/キャンセルの DOM イベントのサポート
    • Sensor Manager APIs のデザインを変更しました
    • GLSurfaceView - OpenGL アプリケーションの作成に便利なフレームワーク
    • アプリのアップデートのインストールが成功したことを通知するブロードキャスト インテント - アプリのアップグレードをスムーズに行う