Android Studio の Gemini のエージェントは、Model Context Protocol(MCP)を使用して外部ツールとやり取りできます。この機能は、エージェント モードがツールを使用し、外部環境で知識と機能を拡張するための標準化された方法を提供します。
Android Studio の MCP ホストに接続できるツールは多数あります。たとえば、GitHub MCP サーバーと統合して Android Studio から直接プルリクエストを作成したり、Figma リモート MCP サーバーと統合してデスクトップ アプリをダウンロードせずにデザイン情報を提供したりできます。その他のアイデアについては、MCP サーバーの例をご覧ください。
MCP サーバーを追加する手順は次のとおりです。
- [File](macOS では [Android Studio])> [Settings] > [Tools] > [Gemini] > [MCP Servers] をクリックして、MCP サーバーの設定に移動します。
- [MCP サーバーを有効にする] を選択します。
- 指定されたフィールドに MCP 構成を追加します。構成は、Android Studio の構成ディレクトリにある
mcp.jsonファイルに保存されます。 - [OK] をクリックします。
次の例は、複数のサーバー構成を含む mcp.json ファイルを示しています。
{
"mcpServers": {
"figma": {
"httpUrl": "https://mcp.figma.com/mcp"
},
"github": {
"httpUrl": "https://api.githubcopilot.com/mcp/",
"headers": {
"Authorization": "Bearer <YOUR_PERSONAL_ACCESS_TOKEN>"
}
},
"gitlab": {
"httpUrl": "https://gitlab.com/api/v4/mcp"
},
"canva": {
"httpUrl": "https://mcp.canva.com/mcp"
},
"notion": {
"httpUrl": "https://mcp.notion.com/mcp"
},
"linear": {
"httpUrl": "https://mcp.linear.app/mcp"
}
}
}
このファイルに記載する正確な構成値については、統合する MCP サーバーのドキュメントをご覧ください。
認証
[OK] をクリックすると、「MCP サーバーに正常に接続されました」という通知が表示されるか、エラーを説明する通知が表示されます。ほとんどのリモート MCP サーバーでは認証が必要なため、認証に失敗すると「Error connecting to transport: Authorization Exception」が返されます。
[ログインを開始] をクリックして、そのサーバーの認証プロセスを開始します。ブラウザでそのサーバーのログインページにログインするよう求められます。ログインすると、接続が再度試行され、成功すると「MCP サーバーに正常に接続されました...」という通知が表示されます。
MCP ツールを使用する
Android Studio の Gemini で利用できるツールを確認するには、チャットで /mcp と入力します。
チャットでツールを参照できます(例: 「GitHub のリポジトリを一覧表示して」)。
設定
このセクションでは、MCP サーバーのすべての構成オプションについて説明します。
HTTP MCP サーバー
次の表に、ストリーミング可能な HTTP トランスポートを介して MCP サーバーに接続するための構成オプションを示します。
| 名前 | タイプ | 説明 |
|---|---|---|
httpUrl |
文字列 | 必須。ストリーミング可能な HTTP エンドポイントの完全な URL(例: https://example.com/mcp、http://localhost:1234/mcp)。 |
headers |
Map<String, String> | 接続リクエストに含めるカスタム HTTP ヘッダーのマップ。デフォルトは {}(空のマップ)です。 |
timeout |
Long | 接続タイムアウト(ミリ秒)。-1 はタイムアウトなしを示します。デフォルトは -1 です。 |
enabled |
ブール値 | このサーバー構成がアクティブかどうか。デフォルトは true です。 |
制限事項
Android Studio の MCP 統合では、次の機能はサポートされていません。
stdioトランスポートを介した MCP サーバーへの接続- MCP リソース
- プロンプト テンプレート
- GitHub などの一部の MCP サーバーでの OAuth ログイン